新入社員研修 第5回を行いました。
平成24年12月13日(木)14:00~
あじさい事務局にて、平成24年度新入社員研修(第5回)を行いました。
勤務の都合で参加できない職員もいましたが、今回は10名の参加です。
今までの研修では複数の講義がありましたが、今回は「認知症の基礎」にスポットを当てました。
日頃接しているご利用者様への対応で、より良い対応ができないかと悩む声も聞かれていました。
「認知症の基礎」を学ぶことによって、ご利用者様の思いに少しでも気づくことができたら…
自分たちが知りたいと感じていた講義、みんな真剣に聞き入っています。
「昨日の夕方から何をしていましたか?」
何を食べたか忘れていても、ご飯を食べたことは忘れていない。
何かヒントがあれば思いだすなどの物忘れと、ご飯を食べたといというエピソードすべてを忘れてしまう認知症の症状
何度も同じ事をしているようでも、本人には初めての事。
ここがどこかわからない、今私に話しかけている人は誰だろう?安心できる場所に帰りたい、なぜざわざわしているのだろう・・・たくさんの不安
「座る」「立つ」などの行為そのものがどんなものなのか解からない事もある。
知っていたようで、理解できていなかった事を学んでいきました。
笑いあり、笑いあり…あれ?
演技の上手さに引き込まれながら、それでも演技に見はまっている場合ではない受講生。
しぐさ、言葉、行動、環境
いろんな物の中から探っていきます。
気づきを共有するグループワークでは、それぞれの気づきの違いが見えました。
自分にないものを持つ他を認め、その気づきを自分にも取り入れていく。
他の意見を受け入れる経験、自分の意見を受け入れてもらう経験…
今回はその入り口でも、その「受け入れられる」体験が、「違いも含めて人を受け入れていく」という
人の尊厳を大切にするすべての介護の基礎になることに、いつか気づいていってくれると講師陣は嬉しいです。
意見を出しやすくする、発表するためにまとめるなど介護に必要なチームワークを伝える場ともなりました。
そして、グループディスカッション
日頃は別の施設なのでなかなか会えない受講生たち
ざっくばらんにいろんな事を話し合いました。
今年度の新入社員研修は後1回。
4月にみたあどけなさが、ずいぶんと変わってきた気がするのは研修担当の欲目?
だけど、それぞれの悩みや頑張りを知っている分、成長が感じられてとても嬉しく思います。
介護の世界を全く知らずに入ってきた子もいます。
たくさんの努力をしながら積み重ねた今日があると思います。
そして、見えないところで職場の皆さん、家族の皆さん、そしてご利用者様にたくさん支えられていることも
少しずつ気づいてきたことでしょう。
数か月後には次年度の新入社員が入社します。
大変な仕事だと思いますが、みんな体に気を付けて頑張ってほしいと思います。
(写真・記事:事務局 藤崎)